星を見失いました

つらい時、苦しい時。
決して綺麗に星がみえるわけではないけれど。
それでも屋上に出ると沢山の星が自分を迎えてくれた。


田んぼに囲まれた家からは遠くまで見渡せる。

月がでると自分の陰ができる。
その景色をみるとつらいこと全てを吸い込んでくれるようで。


そんな町に暮らしていた。

都会に憧れていた。








いつの間に…星を見失ってしまったのか。


家からまわりを見渡すと、いままで見えていた景色が住宅の屋根に遮られている。

地平線はネオンや電光掲示板の明かりで明るく…

空は明るく…星は見えない。


足元には、暗い陰ができている。

ネオンの光。
車のライト。
近くを走るバイパスの証明。


それらで作られた影は深く…暗く…。





自分を迎えてくれる星の数はぐっと減り、
今にも消えてしまいそうで。



一体。
いつの間に星を見失ってしまったのか。




つらさを…悲しさを…苦しさを吸い込んでくれるモノが…

なくなってしまった。